自らの健康不安の解決が創業のきっかけに

　創業者である北野谷憲一さんは、幼いころから体が弱く、社会人になるころには原因不明の体調不良に悩まされました。病院へ行っても原因がわからず、入院するほどでないという状態が続き、会社も休みがちで病院へ通って薬を飲んでも体調が良くならず、毎日辛い日々が続いていました。そのため、体に良いといわれることは片っ端から取り組んでいましたが一向に体調はよくならず、どうしたものかと悩んでいたところ「玄米が良い」ということを聞き、半信半疑で玄米中心の食生活に変えたところ、半年、一年と過ごすうちに、これまでの体調不良が嘘のようにどんどん良くなり、憲一さん自身も驚いたのを今でもよく覚えているとのことです。

　この疑いようのない自分自身の体験から「玄米は健康の秘訣」ということに確信を持ち、以前の自分のように体調不良に悩んでいる方や健康不安を抱えている方に「食改善で真の健康が得られる」ということを一人でも多くの方に知ってもらい、実践できる事業をしたいと決意し、1976年、28歳の時に創業したのが始まりです。

　現在、後継者の憲子さんを含む従業員 4人で、健康食品を中心に卸売・小売の販売事業をしています。取扱商品は「安心・安全・健康」にこだわり、自然食品メーカー・健康食品メーカーより厚い信頼を得ることができ、現在では3000品を超えています。

事業継承をみすえさらなる発展

　憲子さんはこの事業に参加してから、日々の食事がいかに大切であるかを伝えるために、食や健康にかかわる資格(健康管理士、食品インストラクター(食アドバイザ認定講師)を取得し、後継者として経営に携わっています。

　事業は常に既存顧客の深堀と新規開拓が必要と感じており、新たな販路開拓をめざして、小規模事業者持続化補助金に民商の協力のもとチャレンジしました。

食品の安全・安心・アトピー・アレルギー対策などを求めている幼稚園・子ども園・保育所への版売開拓をめざし、大阪府下のみならず関西圏への販路拡大に取り組んでおられます。