孫の代まで愛される自転車店「サイクルショップ サトー」加川 秀明さん(羽曳野)
2017.11.06
地域で43年続く自転車店を引き継ぐ
加川秀明さんは、1974年に義父の佐藤さんが創業した自転車販売・修理の店を2017年8月に引き継ぎました。
加川さんは、もともとは父親の別の事業を行いながら、時間のある時に義父の自転車店の配達や簡単な修理を手伝っていました。自転車は、暮らしに欠かせない乗り物で安全が第1です。5年前に「自転車技士」と「自転車安全整備士」の資格も取得しました。
今年に入り義父から長年続けてきた自転車店を廃業したいといわれました。地域のお客さんからは「お店を閉めないで」と懇願されました。家族で話し合う中で、加川さんは奥さんと一緒に、自転車販売・修理のお店を引き継ぐことを決めました。
お客さんに安全と快適さを届ける
サイクルショップサトーは、先代の時から、自転車を売るたけでなく、安全と快適さを届け、まちのくらしに役立つ自転車店をめざしています。修理は必要最低限の部品だけを交換し、長年乗れるようにしています。
祖父母が孫の自転車を買いにきても、半年から1年ほどで大きく成長する年頃の場合は「もう少し成長をみてから買っては」とすすめています。
また、安心して乗れる自転車を提供するために、部品も自転車協会認証の「BAA規格(自転車安全基準)」に合格した安全なものを使用しています。
自転車のパンクなどの修理に来た時は、修理時間に少しゆとりをもって伝えています、修理の間は「代車」を用意して買い物や用事を済ませてから取りに来ていただけるようにしています。その方が、修理部分だけでなく、全体の点検が行えるからです。つねに、「お客さまの安全第一」を心がけています。また地域の高齢化に合わせ、電動自転車・電動カート・電動車椅子の販売を始めました。
自転車店を引き継いで、夫婦で考え、「昔からのお客さんを大切していく」「地域とともに生き、安全で快適な暮らしに役立つ」「人の成長と年齢にあわせて」などの経営方針で進めています。