❒病気で廃業に、赤字でも容赦なく消費税が

　長年、地域で八百屋を営業してきたAさん。病気で倒れて仕事ができなくなりました。昨年の秋までは営業していたので、入院中のAさんの代わりに娘さんが「確定申告をしたい」と民商に来所しました。「自主計算の手引き」を見ながら事業所得を計算したところ商売は赤字で、所得税はゼロに。しかしＡさんは一昨年、インボイス登録していたので、民商の消費税計算シートで計算してみると、１７万円という税額になりました。「え！赤字なのに？」と娘さんはびっくり。「入院代も高いし、廃業するための出費もかさむのに、インボイスで消費税をこんなにとられるなんて・・」と怒り心頭です。

❒特例措置がなくなったら払えるやろか・・・

　最近入会した建築業のＢさん。おととしはインボイス登録は見送りました。その後、職人仲間で登録する人が増えはじめ、Ｂさんも「仕事が減ったら困る」と思い、あわてて去年５月にインボイスを登録しました。
　税金の計算をしたところ、所得税は定額減税で少額でしたが、初めて払う消費税は約１０万円に。「課税期間は７か月なのにこんなに？」と驚き、さらに特例措置が無くなったら負担はもっと増えることを知りゾッとしました。
Ｂさんは「登録したものの、どう対策したらいいか分からず悩んでいる人、多いんちゃうかな。周りに困っている人がいたら民商を勧めるわ」と話しています。

インボイス登録して消費税の申告や納付でお悩みの方はお近くの民商にご相談ください。