倉敷民商事件をご存知ですか -「共謀罪」強行可決を前に-
2017.05.19
3年前に、岡山県・倉敷民商の事務局員(職員)たちが不当逮捕される事件がおこりました。
当事者の禰屋町子さんは、建設会社の脱税を「ほう助」したなどと逮捕・起訴され、今年3月3日に有罪の不当判決が出されました(懲役2年、未決勾留200日算入、執行猶予4年)。今は広島高裁に控訴審でたたかっています。
「週刊金曜日」でも報道されています。http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=5725
この事件は「冤罪事件」であることがきわめて濃厚です。 冤罪(えんざい)とは、罪の「でっちあげ」です。
脱税したとされる建設会社は、逮捕も勾留されず在宅起訴だけ。なのに、禰屋さんは手助けの疑いだけで428日間(1年2ヵ月以上!)も勾留されました。 禰屋さんに罪をかぶせるため、建設会社と検察が司法取引したと考えられます。
禰屋さんはこれに耐えて、「私は無実だ」と完全黙秘でがんばりました。 証拠がなくて焦った検察は、なんと逮捕から4ヵ月後に国税局に報告書を作成させ、それを「証拠」としました。まさに自作自演です。 しかも、岡山地方裁判所は、この資料を「鑑定書」として採用し有罪にしたのです。
こんな裁判なんて、みなさんには関係ないかもしれません。
でも、今まさに「共謀罪」が国会で審議され、今週にも衆議員で強行採決されようとしています。一般人もふくめ警察の監視対象にされると言われています。そして警察や検察の勝手な判断で「事件のでっち上げ」が広がると言われています。「倉敷事件」のように…
私たちは、日本が戦前のような、盗聴・盗撮・密告が横行する監視社会にもどるのは絶対にイヤです。
自由に意見が言えない窮屈な社会なんてごめんです。
まだ遅くありません。共謀罪を廃案にしましょう! 倉敷民商事件の支援もよろしくお願いします。
禰屋裁判 広島高裁・控訴審 10/27(金)10時半~第1回公判