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大阪商工交流会2017「自営業の面白さと可能性~マネー資本主義から“豊かさ”を取り戻せ~」開催

2017.12.01

 10月15日、5年ぶりに大阪商工交流会を開催し247人が参加しました。「自営業の面白さと可能性―マネー資本主義から〝豊かさ〞を取り戻せ―」をテーマに午前はシンポジウムを開催し、午後からは「事業継承を考える」「地域でつながる中小業者」「商売のやり方・見せ方をデザインする」「やってみよう!補助金申請・事業計画づくり」の4つの分科会にわかれて深めました。

 シンポジウムは田中幹大立命館大学教授がコーディネーターをつとめ、雑誌「スペクテイター」編集長の青野利光さん、「桜ノ宮活版倉庫」の小瀬恵一さん、「あ~chaからぁげとねぇねのそうざい」の加田野由美さんが登壇し、報告しました。田中教授ははじめに、大企業体制の行き詰まりの現状を説明し、一方で自営業にはいろいろな可能性があり、工夫することができる。三方良しの精神で、地域で人々のくらしが豊かになる商いを考え、自営業者だからこそできる役割があると話しました。

小商いが注目されている

 青野さんは「スペクテイター」というカルチャー誌を3人で製作し出版しています。4年前に「小商い」の特集をしたら、若い世代がたくさん買ってくれたと話します。取材した小規模事業者を紹介しながら、人と対面して売り、自分の手でつくったものをその人の個性をふくめて買う「商売っぽい商売」を皆が求め、時代が小さい商売を求めていると語りました。

いきおいで活版印刷を始める

 小瀬さんは大手広告会社に9年間勤め、独立しました。3年後に活版印刷と出会い、機械のかっこよさ、アナログさに惹かれ中古の機械を購入して始めました。活版印刷を通じて紙質や加工の知識が増え、相乗効果で元々のデザインの仕事にもいい影響が出ている。小規模でやっているので採算もとれるようになってきたと話します。納品の際に郵送ではなく取りに来てくれるお客さんがすごく多い。それは思い入れがあり、つくる工程も一緒にサービスとして提供できているから。大企業の均一化されたものに物足りなさを感じる消費者がいて、小規模事業者はそこをうめていける。自分たちができることを背伸びせずにやることが重要で、小商いはまだまだ面白いことができると期待していると話しました。

地域のお客さんに愛され

 加田野さんは惣菜・弁当販売店を家族できりもりしています。勤めても身体を壊して長く働くことができず、妹に「家族でやったらカバーできるからやろう」と言われ始めました。高齢者向けの宅配弁当もしています。勤めていたときの経験から、見た目も美味しく盛りつけて出してあげたいと思ったのがきっかけです。国の補助金を活用して、食材の形を残したまま柔らかく調理できる機械を導入し、メニューづくりに奮闘しています。加田野さんは「近くに手作りで日替わりの惣菜を作ってくれるお店ができてうれしい」と毎日買いに来てくれるお客さんに励まされたと笑顔で話しました。地域に根づいて、そこの人たちに守られて恩返しができてうれしく思い、その気持ちを持って毎日商売していきたいと語りました。 

 田中教授はまとめ報告で「自営業は自分が面白いこと、やってあげたいと思ったことを大事にしている。商売として成立していくのか考えがちだが、必ずしもそうでなく共感を得ていくことが大切。地域の要望に応えることができ、大企業が入っていけない需要があり商売が成立できる」と自営業への期待と展望を語りました。参加者からは「開業して9年目だが大変刺激になり、毎日を見直すきっかけになった」「苦労や工夫も必要だったと思うが、聞いてわくわくする話だった」と感想が出されました。

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