倉敷民商弾圧事件全国連絡会 秋の全国決起集会に参加
2019.11.15
11月13日に岡山市で開催された、「倉敷民商弾圧事件全国連絡会 2019秋の全国決起集会」に参加してきました。
この事件は、消費税8%への増税を控えた2014年1月に、岡山県・倉敷民商の3人の事務局員(職員)が不当逮捕されたものです。当事者の禰屋(ねや)町子さんは、建設会社の脱税を「ほう助」したなどと逮捕・起訴された上に428日も勾留された、冤罪の疑いが濃厚な事件です
参考)倉敷民商事件をご存知ですか -「共謀罪」強行可決を前に-
http://daishoren.org/topics/news/696.html
一審・岡山地裁では有罪の不当判決(懲役2年、未決勾留200日算入、執行猶予4年)が出されたものの、昨年1月12日に二審・広島高裁が「一審判決の破棄・差し戻し」を決定しました。
参考)倉敷民商弾圧事件 一審の不当判決を破棄・差し戻し! 市民の良識・運動の成果
http://daishoren.org/topics/news/1004.html
それから1年半以上たちますが、裁判はいっこうに開かれていません。検察側が結論ありきで起訴した結果、地裁に差し戻された段階であわてて立証をやり直したせいで、1年近くも立証計画を提出できなかったからです。集会では、ひどすぎる検察の横暴ぶりが弁護団から報告されました。
先日の検察と弁護団の打ち合わせでは、なんと検察側が「脱税の証拠」とする会計ソフトのデータと、伝票など原始資料との突き合わせを一切やっていないことがわかりました。弁護側が「そんなものは証拠として認められない」と追及したところ、検察側は「やっていたら作業だけで2~3年かかる」などと開き直りました。
しかも検察側は一切の証拠を握った上に、一覧の開示を拒否。「見たいものがあるなら弁護人で特定しろ。あれば見せるから、検察庁に見に来い」と、上から目線で言い捨てたそうです。
あくまでも「禰屋さんが脱税ほう助した」との結論ありきで、「裁判の公平や人権はどうでもいい」という検察の思想がハッキリとわかり、参加者一同が「何としても禰屋さんを無罪に!」と決意を固め合いました。
集会の最後には、今10万人分集まっている「禰屋さんは無罪」署名を倍の20万人分まであつめること、裁判支援のカンパ、この事件を知らせる街頭宣伝などがよびかけられました。
民商では、倉敷民商3人の無罪を勝ち取るまで、運動を続けていきます。署名・カンパにご協力をお願いします。