2017.07.10
2018年4月から全国で新国保制度が始まり、今まで市町村で管理してきた国保財政が都道府県に移ります。大阪府はこれに便乗して、これまで市町村ごとに決められていた国保料を府下統一の国保料にする予定です。問題は、今でも高すぎる国保料がさらに高くなる市町村が続出することや(府試算)、市町村が独自に保険料緩和のために行っていた減免制度や一般会計からの繰入金を廃止しようとしていることです。
大商連は、これらの点を指摘し、国保加入者のためにならない「統一化」の是正と中止を求めました。大阪府は、「全国平均で見ても大阪は所得水準が低い」と国保料が国保加入者の負担になっているという認識を示し、「できるだけ低所得の人には影響が少ないように考えている」と述べましたが、「国保料が下がるとはなんとも言えない」と逃げの回答でした。
市町村独自の減免や繰入金廃止の問題では、「法律上の決定権は市町村にある」と述べましたが、「府の基準を踏まえた事務にしていただくことが基本だ」と廃止の方向で進めることを示しました。同時に、「まだ、統一化が決まったわけではない。今後、市町村の意見などを聞いて判断していく」と回答しました。
吹田市・和泉市・高槻市の各議会では「統一化反対」の意見書があがっています。
大商連や地域の民商は引続き、各市町村で署名や交渉、議会請願などに取り組みます。公務員やサラリーマンの健康保険に比べても異常に高い国民健康保険料をさらに改悪するなど、とても受け入れられません。府民や中小業者の命と健康、営業を守る国保制度にするために力を合わせましょう。
ぜひ署名など運動にご協力ください。
また、民商では高すぎる国保料の減免・分納申請にも取り組んでいます。
「国保料が高すぎる」「払えなくて滞納になった」「差押え通知がきた」などお困りの方は民商へ。
要望書はこちら→大阪府に対する要望書
新国保制度や統一化でどうなるの?
詳しくはこちら→http://daishoren.org/topics/news/584.html
大阪市の国保料が値上げに!
詳しくはこちら→http://daishoren.org/topics/insurance/424.html